これからシューズを買うなら必見!間違わない選び方!


「最近お腹が出てきたし、ジムで体を動かそうかな」

そう思い立ち訪れたスポーツ用品店で、シューズの種類の豊富さに驚いた経験はありませんか?


何足も買えるだけの余裕があれば好みや用途に応じて買い集める方法もありますが、値もそこそこに張れば、意外と場所をとるのも困りものですよね。
そうなると選びに選び抜いた1足、もしくは2足ぐらいまでが一般的かなと思います。


ここで大事なことを言います。
筋トレでシューズ選びを間違えると大きな怪我につながる可能性があります


せっかく買ったお気に入りのシューズで嫌な思いはしたくないですよね。
今回はそんな最悪なケースを回避するためにも、ランニングと筋トレにおける足の使い方の違いと、筋トレ用のシューズ選びで大事なポイントをご紹介したいと思います。

↓時間のない方はコチラだけでも↓

シューズ選び、どのようにされていますか?

冒頭でお話したようにジムで体を動かそうと思いたった場合、目的がお腹周りの脂肪を減らすことになると、やはり有酸素運動のイメージが強いのではないかと思います。

屋内で走ったり歩いたりができるトレッドミルの出番ですね。


そうなるとシューズ選びで真っ先に思い浮かぶのがランニングシューズではないでしょうか?

スポーツ用品店でランニング用のコーナーへと向かったあなたは、そこからお気に入りのブランドや好みのデザインに目が行き、実際に試着してフィット感やグリップ力を試されると思います。
あるいは選び方に悩み、店員さんにどの靴が良いのかをたずねられる方も多いかもしれません。


そうして手に取った靴を実際に履いて走ってみると、その軽さにまた驚くことでしょう


「なんだ、意外と動けるじゃん!じゃあついでだし筋トレもしちゃおうかな!」


運動に対する欲求が高まり、そんな風に思ってもらえたのならトレーナーの一人としては嬉しいかぎりです!

でもちょっと待ってください!


絶対にダメだ!とまでは言いませんが、走るにはランニングシューズが適しているように、筋トレにも適したシューズがあるんです!
これを知っておくと筋トレの効率がさらに高まりますよ!


ということで前置きが長くなりましたが、今回は『筋トレ用の靴の選び方』についてです。

足の使い方を知ることがカギになる

まず知っておいてほしいのは、筋トレって意外と足を使うってことです。

「そりゃスクワットとかランジをすれば足は使うだろう」なんてツッコミもありそうですが、そうではなく、胸や背中に肩、腕のトレーニングを行う際にも実は足を使うのです。
足を使えるようになることで踏ん張りが効き、フォームの修正がしやすくなったり、より重い重量を扱いやすくなり、結果として筋トレの効率も上がってきます!

でも足を使うと一言でいっても、筋トレには筋トレなりの足の使い方があります。

それにはまず拇指球、小指球、踵の3点でしっかりと地面を捉えること(ミッドフット)が必要です。
そうすることで足のアーチが使え、足から脚全体へとうまく力が伝わって踏ん張りが効かせられるようになります。

つまり拇指球・小指球・踵。その3点で踏める靴が筋トレには向いていると言えます。

筋トレとは違う、ランニングの足の使い方

ではそれを前提にランニングシューズを履いていた場合だとどうなるでしょうか?

走るということは推進力を生みだすということです。
足の動きだけに着目すれば、着地から拇指球へと体重移動が行われることによって推進力は生み出されます。

日本人の場合、なにも意識づけを行わなければ踵から着地するヒールストライクと呼ばれる走法になりやすいのですが、ヒールストライクだと重心移動がうまく伴って踵に体重がのらなければ、ブレーキの作用が生じてしまいます。
推進力が必要なのにブレーキがかかってしまっては困りますよね。

ランニングシューズには、そのブレーキをかかりにくくし、推進力へと変えやすくなる加工がなされているものがあります。

かかと部分のソールを厚くして体重をのせやすくし、拇指球へと体重移動をしやすくするためにつま先へと向けて薄くなりながら反りを強くした、ドロップの高い(ソールの高低差の大きい)作りをしているものがそれです。

補足

日本人の骨格は欧米人に比べると遺伝的に肩が前に出やすく、そのままでは重心が前方へと流れてしまい不安定なため、バランスをとろうと骨盤が後傾しやすい特徴を持った人が多いです。
無理な姿勢を保とうとすれば筋肉の緊張状態が続き、体は相当なストレスを感じてしまいます。それを避けるため、無意識下で脱力した状態でも安定した姿勢をとろうとし、結果的に日本人の場合は日常的に踵側へと体重がのりやすいです。

特に意識づけて行っていなければ走る動作時にもこの癖は出現しやすく、踵から着地(ヒールストライク)しやすいのはこのためです。

ドロップの高いシューズで筋トレをする弊害

ドロップの高いシューズの特徴として、踵をつけるとつま先が浮き、つま先をつけると踵が浮くようになっています。
これでは筋トレで使うべき足裏の3点でうまく踏むことができませんよね。

ではこの「走る」に特化したランニングシューズを履いて筋トレをするとどんな弊害があるでしょうか?
一つは、先にもあげましたが重りを挙げるときに、踏ん張りが効かせづらくなります。

またそれだけで済めばいいのですが、ブルガリアンスクワットであればつま先重心になることでお尻やハムストリング(もも裏)ではなく、大腿四頭筋(前もも)にばかり刺激が入ってしまうことで、狙いたくない部位の筋肥大につながってしまいます。

そして、デッドリフトなどのかがむ姿勢がはいるトレーニングであれば膝が前に出やすくなることで骨盤の後傾が起こりやすくなり、そこに負荷が加わることでヘルニアなどのリスクを高めてしまいます。

これを避けるためには、ウェイトトレーニングの時はできるだけソールの高さがつま先から踵まで均一なものを選ぶと良いでしょう!

筋トレに適したシューズは筋トレの効率化だけでなく、正しいフォームで行いやすくなり、怪我の防止にもつながるので試してみてくださいね!

筋トレ時の靴はグリップフィットに加えてドロップの低い(踵からつま先までのソールの高低差が小さい)シューズを選ぼう!

足首のホールド感が欲しければレスリングシューズ、素足で踏んでいる感覚に近いベアフット、デザイン性重視でナイキやアディダスなどのソールがフラットに近いスニーカーなど、ジムで見かけるシューズもバリエーションが豊かです。
玄人どころではワークマンで取り扱っている『健さん』を履いている人も!

足元のおしゃれでモチベーションをあげるのもトレーニングを続けるうえでは大事な要素だと思います。
履けばあなたのテンションが上がること間違いなしの、お気に入りの1足が見つかりますように!