ボディメイクのいろは　本気で体を変えるためには

『一日に摂るべきカロリー量を超えて』という条件を付け加えれば太る可能性はもちろんありますが、それはプロテインではなくとも同じことです。プロテインを飲むだけで太るというのは間違いです。

大量摂取は腎臓に負担をかけてしまう可能性もありますが、適切に取り入れることで過度な脂質を抑えながらタンパク質を摂取できるため、筋肉増強のためだけではなく、美肌や美髪作りにも役立ちます。

サプリメントとは、『supply（補う）』と『ment（もの）』をあわせた言葉です。つまり食事の不足を補うものや運動の効率を高めるものであって、それ単体で特別な効果をもたらす魔法の薬ではありません。飲むだけで痩せられるサプリメントは存在しません。

もしも飲むだけで痩せられているなら、それは何らかの病気か健康被害が発生している可能性があります。ただちに病院へ行きましょう。

たとえば効率的な全身運動であるジョギングを３０分したとしても、コンビニのおにぎりを１つ食べれば消費した以上のカロリーを摂取してしまいます。運動だけで理想体型へと近づける変化を起こすというのは実はかなり難しく、非効率的です。
ジョギングに置き換えて単純計算で７年半ほど継続できれば達成できる可能性も僅かばかりありますが、年齢を重ねるにつれて落ちる代謝量に対して同じ食生活を続けていてはまず実現不可能でしょう。『簡単エクササイズ１日５分！これをやるだけで体重−１０kg！』は非現実的です。

ですが同じ姿勢が続くことで凝りや冷えを感じられる方が血流改善目的でおこなったり、いきなり走ったりトレーニングをするのは心配だと思われる方が、運動の導入口として取り入れられるのはオススメします。

筋肉痛とは、普段行わない動作や運動強度の高い動作をすることで筋肉を構成している筋繊維が傷つき、その炎症反応が筋肉を覆う膜（筋膜）へと到達し、ヒスタミンなどの化学物質が神経を刺激することで生じる痛みだと言われています。痛みの程度には個人差があります。強い筋肉痛が効率的な筋肥大につながるわけではありません。

また筋肉はトレーニングをした直後ではなく、その後の回復期間を経ることで以前に体験した負荷に耐えられるよう強化されます。筋肉痛を強く感じている期間はまさにその回復期間でもあります。壊してばかりでは強く育てることはできないので、痛みを感じているときにはしっかりと栄養と休息をとる目安にしてください。

腹筋はもともと割れています。割れて見えないのは皮下脂肪が邪魔をしているからです。体全体の割合としても腹筋自体の筋肉量は少ないため、消費カロリーを稼ぐ意味で腹筋運動をするのも効率的とはいえません。腹筋を１００回２００回とするよりも、ジョギングや脚のトレーニングを取り入れながら食事管理をする方が効果的です。

そしてもともと割れている腹筋ですが、その数は腹直筋の筋繊維を横断するように走っている『腱画』の本数で先天的に決まっています。腹筋のセパレートが４つの人もいれば８つの人もいて、その人たちが鍛え続けたところでシックスパックにはなれないのです。

ですがいまある腹筋の形を強調するために腹筋を取り入れるのは効果的です。自重で２０回３０回とできるようであれば、筋肥大のためにもぜひウェイトを持ってトライしてみましょう！