脂肪分解メカニズムと筋肉の発達のプロセス

〜はじめに〜

ダイエットをしたい方は多くいるはずです。
ダイエット(減量)をする場合、体重に目が向けられがちですが、実際落としたいのは「体脂肪」で体脂肪を落とした結果体重が減るといった流れとなります。

そんなダイエットですが、まず大前提として、
筋肉を全く減らさず体脂肪だけを減らす」事は不可能いう事を覚えておいてください。

しかし、やり方次第で筋肉の分解を最小限に留めて、体脂肪を落としていく事は可能です。
また体脂肪は部位毎に落とす事は不可能ですが、筋肉は狙った部位を強化出来ます。知識を持ってみなさんの最適な方法を見つけていきましょう!

今回はちょっと難しいお話ですが、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!

〜エネルギー利用の過程〜

食物から摂取した炭水化物(糖質)は内蔵器官でブドウ糖まで分解され、グリコーゲンに変換されます。
→これをエネルギーとして使用し、活動が出来るのです。   
そんなグリコーゲンは主に肝臓・筋肉に蓄えてあります。(一般成人男性で筋肉量の1〜2%程度) 
運動をするとこれらが消費される為、不足分は体脂肪(脂肪酸)、タンパク質(糖新生)を利用しエネルギーに変えていきます。
※ちなみに、日常生活からこのサイクルは常に行われてます。
日中、安静時(あまり活動していない状態)では糖質約50%脂質約50%で程度で代謝されており、
もっと言うと睡眠時では、エネルギー利用は約7割が脂質からなんです!
これは意外と知らない人が多いハズ!?
なので、有酸素運動は20分以上継続しないと脂肪燃焼はしない!?は半分ウソかもしれませんね!

<脂肪の分解>

運動をすることによって、成長ホルモンが分泌されます。これにより「ホルモン感受性リパーゼ」という酵素が活性化します。
この時、インスリンが未分泌の状態で活性化するので、中性脂肪を脂肪酸とグリセロールに分解していきます。
→脂肪酸がミトコンドリア内で酸素と反応して、この時に体内のエネルギーとして利用される。その後、水と二酸化炭素に分解して消費されるといった流れです。
※体脂肪をエネルギーとして利用するには複数のプロセスが必要となる為、即効性が必要とされる運動には不向きなものである。

○インスリンの分泌条件
体内の血糖値が上昇すると血糖値を下げる為に、インスリンが分泌される。
→その際、インスリンが体内に余剰されている糖(エネルギー)を「中性脂肪」に
変換して脂肪細胞内に取り込む働きをする。

<タンパク質の分解>

運動を一定時間継続していると、体内のグリコーゲンが枯渇状態に陥ります。
身体がすぐにエネルギーを必要としている場合、グリコーゲンが枯渇すると別の方法でエネルギーを供給する必要が出てきます。
その際、体脂肪をエネルギーとして利用するには長い時間を要する為(エネルギーとして利用するまでの分解の過程に時間がかかるため)、強度の高い運動を継続的に実施する場合、体内の「タンパク質」をアミノ酸に分解しエネルギーとして利用します。
これを「糖新生」と言います。→この状態が一般的な「筋肉が分解される」という状態です。

〜筋肉の成長〜

筋肉の成長とはストレスの応答反応です。
筋肉におけるストレスとは、自分の力では簡単に対処出来ない事態に遭遇した時にかかります。
なんか難しいですね??
トレーニングにおいては「ポジティブフェイラー」の位置でこのストレスが大きくかかります。
※ポジティブフェイラーとは・・・自力で動かなくなるポイント
トレーニングで自力では動かなくなった時に、トレーナーの補助を借りたり、反動をつけて数回動作したりする事で、ポジティブフェイラーでの筋肉のストレスを高めて行けることが出来ます。
また、先程運動すると成長ホルモンが分泌するとお話しましたが、これを促してくれるのが解糖系代謝で産出される乳酸です。

運動時に糖質の利用で乳酸を産出させ、筋肉に適切な負荷を与え、その後グリコーゲンやアミノ酸等を補給し、修復する段階で筋肉は成長していきます。

トレーニング、運動は筋肉の合成のシグナルにすぎない→筋肉は休んでいる時に成長している!

まとめ

と、言うことで体脂肪の分解の過程や筋肉の成長の過程を見ていきました。実際にはとても個人差の大きい部分ですし、一概には全てがあてはまるとは言い切れません。
しかし、
筋肉を増やす→基礎代謝が上がる→脂肪の分解が高まる→結果痩せる(キレイなカラダになる)
このサイクルは人間である以上、大多数の方に当てはまります。しっかり知識を持ってみなさんのボディメイクを効果的に進めていってくださいね!

減量・(筋肉)増量のポイントを箇条書きでまとめてみました!

(減量編)

1)自身の基礎代謝・1日の活動代謝を知る(ネット等で簡単に調べる事が出来ます。)
2)何ヶ月で何キロ落とすかの計画を立てる。(一般成人の目安は3ヶ月で体重の5%減)
3)PFCバランスを確認しながら、活動代謝マイナスカロリーを計算して実施する。
・・・体脂肪1キログラムの熱量(目安)=約7,200キロカロリー

(筋肉増量編)

1)自身が必要(弱点)としている部位に適切な負荷をかける・・・乳酸の産出がポイント(成長ホルモンの分泌が鍵!)
2)糖質、タンパク質の補給をしっかりと行う。(可能であれば低脂質を心がける)
3)筋肉の休息の時間を適時確保する。(ストレッチ・アイシング・栄養補給・入浴・睡眠等)

一人で減量・増量を進めていくのはとても大変な事です。そんな時こそ「パーソナルジム」を上手く活用して
専属のトレーナーと一緒に最短でボディメイクを進めていきましょう!

今回の記事でのご質問やその他カラダのお悩みがございましたら、いつでもお問い合わせください!


それではまた〜👋